新宿の蜃気楼

投票を済ませ新宿で予定があったので向ったが予定が潰れたため水タバコ屋でふかしていたら。ふと、半年前までやっていたランダムチャットを思い出した。暇つぶしがてら開いてみる。

向こう「エッチしませんか？」、何だ男かと「男だけど？」と打つと
「女ですよ」
「おもちゃもってます？」
「すぐあいませんか？」
「早速連絡先交換しましょう」
「新宿にいますよ」
怒涛の責めに釣りかネカマかと普通疑うがとりあえずlineで登録し写真を送ってもらう
そこには地味な女/女性/まんこ/少女の姿があった、ロング黒髪顔は中の下フラットな体つきだ。
美人局...?いやそれっぽくないし地味すぎる本物？
すかさず通話をかける
「どこでまってんのー？」
「新宿の東口の切符売り場辺でゼリー食べてる」
「んじゃいまからいくね」
チャンスすぎないかどうなってんだと頭のなかで考えつつ熱気に包まれている外に出て待ち合わせ場所に向かった。というか髭も剃ってないしおしゃれもしてないし無理でしょと。ちょっとまって女と一対一で話すなんて何年ぶりだ？

新宿駅に行くとその女/女性/まんこ/少女がいたどうする？帰るか？この髭面やぞ田亀源五郎のマンガに出てきそうなヒゲやぞ

新宿がなせる技なのか性欲なのか好奇心なのかわからないが声をかける
「出合い系の子？」
「そうですー」
「俺童貞だよあとちんこ変な形してるよ」
「え、っはぁ？」なにを言われたかわからないかんじで
「とりあえず外行きますか」と俺が誘い一緒に上に登る
出た場所は新宿東口ロータリー
手をつなぐといいとどっかから仕入れたか忘れた知識で恋人つなぎする
「めっちゃ手震えてますけど大丈夫ですか」
手を握った瞬間に言われ手を見ると氷点下にいるとき並に手が震えてる
暑すぎて凍えている
「童貞だから大丈夫じゃない」
「そうですかー」
それでもずっと握っているなんて優しいな女/女性/まんこ/少女

なんで来たのーとか他愛もない会話をロータリー三周して話した
なにを話したかはあまり覚えていない、ただ女/女性/まんこ/少女に童貞のなし得る全てのキモさを叩き込むには十分すぎた
行くところがないんじゃなくて行けなかった童貞メリーゴーランド
一周ごとに「めっちゃ手震えてますけど大丈夫ですか」と心配され続けた
その都度「童貞だから大丈夫じゃない」と答えた

三周目に来た時
「童貞って聞いてないんですけど」
「いや童貞を卒業させないと非童貞にならないんだよリードしてよ」
「いやそういうことならかえりたい」
「いやいやお願いって？ね？」
「いやいきませんー」
「じゃあ最後にハグしていい？」
「えぇここでですかいやですよ」











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「じゃあそうじゃあね」
おれは着信もない電話を耳に当て去った

ポケットには女/女性/まんこ/少女が吸っていた蒟蒻畑
口に含み吸う
甘酸っぱいももの味がした









考えなおしてみるとこれは真夏の白昼夢かビル熱の蜃気楼だったと思う




































なわけねーだろクソ
若い皆さんは出合い系やるとこんなキモい男が来ることが絶対あるのでやめましょう
私は優しかったですが他のキモい男は危ないかもしれません